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| 応援メッセージ |
(「岡山子どもの本の会」サイトより掲載)
小樽の活動でユニークなのは、もともと絵本や児童文学に関心の高い女性たちだけでなく、いろんな仕事に携わっている男性たちが、積極的に会の活動に参加していることです。市長さん、ホテルやタクシー会社の経営者、お医者さんなど、いろんな方たちが、単に名前を連ねたり、経済的支援をしたりするだけでなく、楽しそうに催しに参加していらっしゃる様子は、これからの社会をどう作っていくかを考える上で、とても頼もしいモデルだと思います。 さて、その小樽でも、昨年5月に小樽市ブックスタート協議会が発足し、この4月からいよいよブックスタートがはじまります。ただ、小樽では、ブックスタート支援センターのパックを使うのではなく、センターが15年に渡って蓄積してきた知識や人の輪を活用して、独自のブックスタートを計画しているようです。 今回、いよいよはじまるブックスタートについてのお知らせが届きましたので、興味深いところを少しご紹介しましょう。 小樽市ブックスタート協議会の会長さんは、北海道済生会西小樽病院院長で小児科のお医者さまである、千葉峻三先生です。小樽では最初、ブックスタートに欠かせない図書館員が動ける日と、乳児健診の日とが一致せず、それが大きな壁になっていたそうですが、小児科のお医者さまの力強いバックアップで健診の日を動かすことができ、ようやくブックスタートが可能になったと聞いています。 千葉先生は、「赤ちゃんが生まれたときには、もう脳細胞が150〜200億個できていますから、生後7か月から始めるブックスタートは決して早いことはありません。精神や心というものがつくられるその時期に、親子のスキンシップを通して、絵本を読んであげることは非常に意味があることなんです」とおっしゃっています。 小樽のブックスタートは、絵本・児童文学研究センターと、小樽南ロータリークラブの資金援助で行われることになっているそうです。小樽南ロータリークラブの会長さんは、薬局を経営していらっしゃる相馬哲也さんという方ですが、「お金や物」での奉仕だけでいいのかと思っていたところへ、絵本・児童文学研究センター理事長の工藤左千夫さんからブックスタートの計画を聞いて、「まさしく、これだ!」と感じたと言っておられます。それは、未来を担う子どもたちへの「心の奉仕」であり、近隣のクラブや団体が一つになって、地域社会へ貢献できる活動だったからです。 そのほか興味深いのは、赤ちゃんが生まれるよりも前、保健所で行う妊娠時検診のときから、子どもの本の必要性について説明していく計画だということです。これについては、くわしい様子がわかったら、またお知らせします。 脇 明子 プロフィール 本センター主催 児童文学ファンタジー大賞選考委員/評論家/翻訳家 ●ノートルダム清心女子大学教授。大学で児童文学の講座を担当。 著書『ファンタジーの秘密』(沖積社)、『おかぐら』(福音館書店) 訳書「不思議の国のアリス」(キャロル著)、「ムルガーのはるかな旅」(デ・ラ・メア著)、 「ぐんぐんぐん」(マレット著)、「クリスマス・キャロル」(ディケンズ著)ともに岩波書店 岡山市在住 |
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